tabura王子
2009年 09月 26日
インドよりタブラ奏者であるアリフ・カーン君を迎えての音楽祭が開かれました。
想像していたよりも、このアリフ君、タブラの世界では非常に有名のようでした。
約1000年も続くインドの宮廷の音楽家系に生まれた34代目の後継者。
現在23歳の青年ですが、なんと2歳からタブラに触れ、6歳で5000人の観衆の前で演奏していたそう。
演奏はさることながら、タブラについての歴史や背景などのお話も興味深かったです。
タブラはどんな楽器とも合わせやすいという。
それはチューニングができるから。
チューニングをすれば、音の幅や深まりなど自由自在。
一番印象的だったのは、彼は一緒に演奏する人や、その楽器に敬意を持つことだと言っていました。
もちろん、師や自分が演奏するタブラ自身にも。
そして全てのものに敬意。
聞いていると、タブラの世界もヨガも同じです。
流派だってあるそうです。
ただ、流派があるからといっても基盤は同じ。
彼は「絵を描くようなものだ」って言ってました。
真っ白いキャンバスがあって、そこから動物を書く人がいて、山を書く人、川や人。
ひとつのキャンバスを色々な人の手によって、絵を仕上げていくことができる。
彼はタブラには譜面がないのですが、基礎のビートはあるみたい。
それを彼が色づけしてアレンジ演奏をしていくんだけど、もうこれは活字では表現しきれません!
指先だけではなくて、彼の体から、そしてその内側からもリズムが次々と生まれてくる音。
「passion」といった感じ。
一緒に聞いていた真理センセと、
「もうこれは 血(家系) やね」
と話していました。
どんなに練習しようとも、これだけのpassionは生み出すには真似できません。
さて。
passionを感じるほど熱いタブラとだらり~んとほのぼの系のキルタンと合うのだろうか・・・
なんて思いながら、最後の部で3曲ほど即興コラボさせて頂きました。
ハルモニゥムのシンプルな音とタブラ独特のビートが、今までにないキルタンだったように思います。
複雑なビートだけに、合っているのか合っていないのか、わからんくなってきて、
始めはどうにか、タブラのビートに合わせようとしていた私でしたが、それ間違いだったのね。笑
そうそう、タブラは演奏者やその楽器に沿って合わせていくと、アリフ君言ってたのをすっかり忘れてました。
プロの演奏家なのに、こんな素人小娘に付き合ってくれて、アリフ君ありがとう!
彼は写真を撮るとき
「チ~ズ」
と言うのではなく
「インディアン、チャイニーズ、ジャパニ~~ズ!」
というフレーズがお気に入りらしく、それはそれで23歳らしくてよろしい!笑
芸術の秋。
本当にステキな音楽祭でした!
by miyuki_om
| 2009-09-26 21:38
| あんなこと
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