植物たちとの約束
2015年 01月 27日
びっくりするほど、発汗中です。
真っ裸になりたいほど。
雨季真っ只中のバリなのに、ただ今雨雲がお休みしているようで、日中はすごい日差し。
部屋はシーリングファンだけなので、それで過ごしてますが、天井高いから、ほとんど風を感じないけど、すっかりそれで慣れちゃったよー。
そのあとのシャワータイムが最高。
という、なんてことのないバリの日常を過ごしてます。
毎朝、薄暗いときにテラスで静かに座ることから始めるヨーガタイム。
目の前にどっしりと根を生やしている植物たちを、たまにじーっと観ていることもあります。
繁々と観ていると、彼等たちは何か言葉を発するような(発している?)気がして、何の練習だか、気づけば1時間過ぎていた、なんてこともあります。
そんなことを感じていたら、ちょうど読んでいた本に、こんなことが書いていました。
それは主人公の女の子と祖母の会話のひとこま。
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ふいに、祖母が言った。
「アロエが、駐車場の陰で、車にふまれて痛いって。」
「にきびも傷も、なおすから、花も咲かせるから、切らないであげて。」
祖母は夢うつつでまるで誰かの言葉を聞き取るかのように、少しずつ、そう言った。
私はぞうっとした。
なんで私だけがこれを聞いてしまったんだろう?と思った。
「それでね、おはあちゃんはあんたにはわかると思うの、そういう感性がね。
植物ってそういうものなの。ひとりのアロエを助けたら、これからいろんなね、場所でね、見るどんなアロエもみんなあんたのことを好きになるのよ。
植物は仲間同士でつながっているの。」
一気にそう言うと、祖母は眠った。
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吉本ばなな著「体は全部知っている」より
文中の
「仲間同士でつながっているの」
という部分にすごく納得して、その直後にいつも観ている植物たちに目をやると、なぜか胸がいっぱいになってしまいました。
きっと訴えたいことがあるんだろうなということしか感じられなかったけど、だからこそ胸が張り裂けそうになったのかもしれません。
それと同時に、一年前の彼等の姿よりも今の彼等は、遥かにたくましい生命力に、圧倒されるほど。
彼等なりに仲間意識というか、そういうものがあって、より一層その団結力がうまれているかのように、生い茂っています。
風に揺られている今は、太陽を追いかけながら、自分たちの姿を精一杯広げてのびのびと。
そんな感じが窓越しから伝わってきます。
by miyuki_om
| 2015-01-27 18:18
| Baliのにちじょう
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