200% PURE NEWZEALAND
2019年 04月 07日
そして、山々が若々しくいられることの意味を、思い出させてくれますように。 ”
これは、グレノーキーに行ったとき、小学校の柵に飾られていたサイン。
今回、約2週間に渡ってNZに滞在してみて感じた、NZの人たちの環境への在り方が、とても印象に残りました。
地球の美しい場所を、この足で歩きたい!という気持ちでこの地を選んだのだけど、その背景にはなぜその美しさが今もなお保たれているのかが、いろいろな場面で教えてくれることが多かったです。
ファーマーズマーケットにあった、マグカップをリサイクルしてコーヒーを飲もう!っていうエコ活動。
素敵!
最近のことじゃなく、もうずーっと昔から、このタイプみたいです。
ペットボトル、瓶、缶、と一緒に紙類が同じリサイクル用のゴミ箱に入れてOKらしい。
新聞や雑誌、パッケージの箱限定だと思うのだけど、日本人からすると、大丈夫かな?って思っちゃう。
豊かだけにその資源を大切に使っています。
できるだけ雨水を生活用水として使い、さらに使ったその水を浄化。
その後は土や植物たちへと循環するサイクル。
その水の種類を「Black water」や「Gray water」と呼び方を変えている点も、わかりやすい!
これとは別に、22年前にNZにホームスティしていた時のカルチャーショックが、お皿の洗い方でした。
それは『食器を洗った泡を洗い流さない』ということ。
これこそ、え?え?えーーーー!!!
って思うよね。どうするかというと・・・・
シンクに洗剤を入れて、お湯を張って、その中に使い終わったお皿をつけて洗います。
はい、ここまでは、わかりますとも。
そのあとは、泡をざっざっと切って、乾かすか、クロスでふき取る、という流れ。
洗剤が口に入る・・・と、わなわなしながら、「郷に入っては郷に従え」と何度も頭に叩き込み、滞在中はそうしてましたが、最後の最後までそれには慣れることはなかったです・・・。
NZの人によると、なぜそうするのかと聞かれても、みんな前からそうしてるから・・・と答えるらしいです。
そうか、文化の一つとして受け入れると・・・・
いや、いやできへんやろー!!(本音)
ただね、節水にはなるので、その点だけ認めてあげようと思うのです。衛生面は別として。
アメリカやハワイで一軒家を借りて滞在した時は、必ず食洗機がついていました。
でも、NZではその洗い方だとすると、食洗機がついている家庭が少ないのではと思ったり。
今回のお家には、やっぱり食洗機はついていなかったし。
とはいえ、カフェやレストランで、NZ式の食器の洗い方をしているかもしれないので、無理無理!っと自分で思っていても、そこは回避できないってことで。
そのカップでフラットホワイトを「おいしい♡」って飲んでいたら、知らぬは仏、というものです。
そして、ホームスティ時代、もう一つホストマザーに言われていたことが
「お風呂の時間は20分以内で終わらせてね」
ってことでした。
その当時はお風呂にどれくらい入っているなんて、気にかけたことがなかったから、とにかくスピーディにちゃっちゃと入るようにしてました。
それぐらい、みんながお水に気をつかっているということ。
NZでトラックを歩いていると、必ず遭遇する、これ。
す、すみません、うさぎちゃんの糞です。
うさぎちゃんの糞の多さにびっくりするのだけど、穴の巣もたくさん見つけることができます。
ここからは昔からの流れを説明したいと思います。
ヨーロッパ人が船でNZに来るようになった時に、ネズミが一緒に入り込んできた。
↓
ヨーローッパ人がそのネズミを狩猟するため、うさぎを連れ込んできた。
↓
うさぎの繁殖能力が高いため、うさぎが増えすぎた。
↓
うさぎ退治に、今度はイタチを連れ込んできた。
↓
イタチは鳥の雛や卵を食べてしまうため、野鳥生態系が脅かされる。
↓
イタチを捕獲するためのトラップを設置するようになる。
で、歩いていると、このトラップもいくつか遭遇します。
中には卵が置いてありました。
最初見つけた時は、うさぎ用かな?と思っていたのだけど、そうじゃない歴史があったわけですね。
2050年までに外来種を根絶するとNZ政府の発表があったそうです。
外来種をなくすためには、薬の散布があったりと、他へのダメージが懸念されるので、完全に元の生態系に戻るには、相当な年月がかかると思います。
だけど、政府が発表するということは、NZの自然環境を維持することの価値がどれほど高いかが伺えます。
" 在来種が守られ、自然が手づかずのまま永遠に残りますように。 "
ニュージーランドという国は、自然環境に配慮するために、小さな頃から学校や家庭で自然に教わってきたんだろうなぁと思います。
無理強いしている感もなく、ほんとにさらっと当たり前のようにみんなが思っている感が伝わってきます。
入国の時は、持ち込み禁止のモノが多くて、チェックが厳しいなぁと多少げんなりしたけど。
実際にここで生きている自然や暮らしている人たちが、何を尊重しているかを感じとると、とても理解できます。
外敵から生態系を守ること。
在来種を大切にすることが、のびのびと自然たちが生きて行くうえでは、必要なんだと。
だって、どこかここの自然たちは健やかで、穏やかに感じのだから。
街中にある木や花でさえ。
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by miyuki_om
| 2019-04-07 07:40
| 【2019 N.Z 】
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